「小学生」に置き換える意味を考えよう。

「逆転! 極東裁判」のシナリオ以外では、長らく「ニホンちゃん」の世界から遠ざかっていたKAMONですが、最近になってそそくさと作品作りに取りかかりました。
なぜ今頃・・・というより、なぜ今まで作品を出していなかったかというと、単なるネタ不足です。
国際ニュースを見ても、「ニホンちゃん」にしたら面白そうだなー、というものがあまりない。


2年前、某雑誌で「ニホンちゃん」の存在を知った私は、当時600話以上あったニホンちゃん作品を4日間ぶっ通しで読みふけりました。
そんな中、最初のカルチャーショックを受けたのが、第9話「連合チーム」だったのです。


竹島における韓国の傍若無人な振る舞いを、女の子のパンツを狙う問題児に例えてしまう。
その発想の転換に当時は度肝を抜かれたものでした。


この衝撃があまりにも凄くて、以後、私の作品では「このニュースを何に例えれば、おもしろく、かつ小学生の行動として筋の通るものになるか?」というのが、ニホンちゃんを書く上で最大の課題となりました。


したがって、「面白いニュースがある」というだけではニホンちゃんを描くモチベーションとしては不完全で、そこから笑える、萌える、度肝を抜くパロディができるか、の方が問題なわけです。


最近、国際ニュースを安易にニホンちゃんキャラに置き換えただけの作品が目立っていますが、もっとダイナミックな発想の転換をしないと、単に「日本を萌え美少女化しただけ」になってしまいます。


ネタ出しは、ニュースソースが始まりなのではなく、そこから笑えるパロディを考え出してからが始まりなのです。