恐怖の18時39分赤塚駅

今日から新コーナー。茨城の交通事情を全国にお届け。


18時39分、この時刻にJR赤塚駅に近づいてはいけません。
恐怖の青列車が、あなたを遠い世界へと連れ去ってしまうからです。


大学の授業が5時限目まであると、大体18時44分上野行きで帰ることになります。
乗り遅れないよう、10分前行動を心がけてホームに下ります。
かじかんだ手をこすり合わせ、マックスコーヒーなど飲みつつ待っていると、「まもなく3番線に列車が参ります」のアナウンスと共に、おなじみの白地に青ラインの列車が。
ボックス席の窓際に腰掛け、仲間との談笑や提出期限が迫っているレポートのことなど考えつつ、いつの間にやら夢の中へ。


そして目が覚めるとまた夢の中にいます。現実という名の悪夢の中に。
気がついたときはもう遅い。水戸線の名もなき無人駅、電車が来るとき以外は誰一人訪れることのない陸の孤島、その中でただ一人、もう一口二口しか残っていないコーヒー缶のわずかなぬくもりだけを頼りに上りの列車を待ち続けなければいけません。


わずか5分の違い、18時39分小山行きに乗ってしまったために。



何でこんな間違いが起こるかというと、ほとんど全部赤塚駅が悪いんです。

  1. 常磐線水戸線の停車ホームが同じ。
  2. どんな列車が来ようと「列車が参ります」としかいわない自動アナウンス。「列車が参ります」といわれてあわててホームに下りるとスーパーひたちがものすごい勢いで通過していく、という悲しい目にあう。
  3. 電光掲示板や時刻を表示するものがホームに一切ない。特に電光掲示板は改札を通ると見られない位置にある。
  4. アナウンスがなまりまくっていて聞き取りにくい。
  5. さらに、上で述べたように小山行きと上野(土浦)行きの列車が5〜10分の差しかない。


同じく常磐線水戸線がとまる水戸駅では、常磐線水戸線のホームは違いますし、「次の列車は**分発の**行きです」というアナウンスが出るため、慣れていれば間違えることはありません。


乗る側がしっかり確認すればすむ話ではあります。
しかし、電光掲示板ひとつつけるだけで絶対減る誤乗です。
電車の色を塗り替えろとは言いませんから、せめてアナウンスか電光掲示板ぐらい設置してほしいものです。
基本的に、茨城県民は電車の乗り方がわからないんですから(この理由はまた後日)。


※一応追記しておくと、2006年に常磐線水戸線が新型列車に切り替わるらしいので、車内アナウンスでの誤乗改善が期待できます。