読んでもらえない名前

hikaru君の日記に便乗。


教習に行って、初対面の教官と会話する時の第一声は必ず
「掃部関? めーずらしい名前だな?」
です。ほぼ間違いなく。


「どこ出身?」
とも聞かれます。
「私は土浦ですが、曾祖父が福島県の出身だそうです。」
「へー、そうげー。(別の教官を呼んで)おーいワタナベ(仮名)さん、この人カモンゼキっていうんだってよ。」
「そう、この間私も教えたんだけど、名前見てびっくりしちゃった。」
「運転はどんなモンだっぺ?」
「いかにもカモンゼキって感じ。まだ堅いね。」
「ヨーし、んじゃ、名前は堅くても運転は柔らかく行きましょう。右ウィンカー出して安全確認!」
ここでようやっと運転の話になるわけです。


中学の頃はいじめられっ子だったわけですが、当然名前もネタにされて、
「カモンゼキ? 読みにくいわね。」
「あんたなんかポチで充分よ! ほら、ワンって鳴いてみなさいよ!」
「何やってんのポチ! ボーっとしてないで足をお舐め!」
「何よその物欲しそうな目は? フフ、そんなにお仕置きしてほしいの?」
・・・みたいに薬袋(みない)さんやら百目鬼(どうめき)さんやら四月朔日(わたぬき)さんやら瑞慶山(ずけやま)さんやらに寄ってたかって・・・
・・・ってそうじゃなくて。


実際は「ヘイカモ〜ン! ジュース買ってこいや!」
これをものすごくむかつく口調で言われます。
お陰で(私の名前のパロとしての)come onという英熟語がデエッキレエになりました。


といっても、ニックネームなんて本人の希望とは関係がないところで広まっていっちゃうものなんですよね。
松井秀喜選手本人があまり好きではなかったらしい「ゴジラ」というニックネームが、いつの間にか世界中に広まってしまったように。


最近、有名人の活躍により一青(ひとと)や、元(はじめ)といった苗字を読める人が増えてきたので、料理研究家掃部関 澄子さんをキューピー3分クッキングに祭り上げる工作をすればちょっとは読める人が増えるのかしら。
全国の難読苗字の人たちは、ぜひ身を立て名を挙げていただきたい。
そのまんま東さんは本名の東国原 英夫(ひがしこくばる ひでお)でぜひがんばっていただきたい。