MOTHER3

12年の時と開発中止を経て、ついにゲームボーイアドバンスで帰ってきました。
「奇怪生物の森」とか「豚王の最期」というサブタイトルはどこにいっちゃったのやら。


今回はアメリカ南部風の田舎町、タイマツリ村が最初の舞台となっています。
近代的な建物が並んでいた前作・前々作とは対照的です。
村人はみな善良で、警察官も要らない平和な村に、いつからか奇怪な生き物が出没するようになります。
そして、同時期に現われた謎の行商人・ヨクバがもたらした「シアワセ」と「カネ」。
村は豊かになっていきますが、人の心は荒んでいく。
そんな世界観の中、事件に巻き込まれていく主人公たち。


はっきりいって、シナリオの根幹は非常に重苦しいです。
死んだり、消えたり、行方不明になる人は数知れず。
戦っている敵だって、ほんとに悪いのかどうか(悪いように描写されてはいますが)。
だって、村には豊かさをもたらしているんですから。下手をすると主人公たちの方がうらまれかねない。
今までのMOTHERシリーズがあっけらかんとしていたので、ちょっと度肝を抜かれました。
地球を侵略しに来た宇宙人を正義の力で倒す野球少年。さわやかですよね。


しかし、決して悲壮な雰囲気を与えないのはなぜなのでしょう。


・・・続く。