福岡中2自殺:いじめ調査委に遺族参加認めず 筑前町

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061105k0000m040056000c.html?in=rssw
調査委員会を設置している教育委員会は、他ならぬ「当事者」じゃないですか。
もう一方の当事者を入れませんというなら、何もしない気満々ですと宣言しているに等しい。
設置するだけしておいて、ほとぼりが冷めるまでゆるーい議論をしてればいいんですから。
十数年前の山形マット「殺人」事件のときは、結局自治体ぐるみの隠蔽体質によって加害者の責任はうやむやにされ、「山形で標準語を話したら妖怪殺人マットに絞め殺される」など揶揄されているではないですか。


いじめを受けた場合、被害者の側は絶対にことを穏便に済ませようなどと思ってはいけません。
やつらがやっているのは、暴行罪や脅迫罪や傷害罪です。
犯罪者が社会的な責任を負うのは当然の話じゃないですか。


最近、じいちゃんが「いじめぐらいなんだ、最近の若いモンは我慢が足りない、じいちゃんは昔軍隊で・・・」などと「いじめられ自慢」をしていますが、全く次元の違う話です。
子供は、学校に死にに行っているわけではない。
軍隊では死と隣り合わせの恐怖を克服するために死なない程度のいじめは教育の一環となりえますが(それを本人が望んだわけではない、というのは別の話)、学校は死に匹敵する恐怖を味わう場ではないのです。


万引きが犯罪であるのと同様、いじめも犯罪なのです。
犯罪者の逃げ得と、被害者の死に損だけは絶対に許してはなりません。
昨今のいじめ自殺のあおりを受け、警察がいじめを「傷害事件」として扱い出しましたが、素晴らしいことだと思います。
法の壁を超えたら、その後は教育ではなくて司法の仕事でしょう。