お天気チャンネル

夕べ大学から帰ってくると、電源が切れている(通信のみが行われている状態)Wiiが青く発光しているではないですか。
何だ!? と思って起動してみると、「お天気チャンネルが使えるようになりました!」という任天堂からのメールでした。
早速ダウンロード。
評価のポイントは、「単なる天気予報をわざわざ次世代ゲーム機でやる意味は見いだせているか?」でしょう。
Wiiならではの機能に着目し、順に見ていくことにしましょう。

自分の地域の天気

見られる情報は普通の天気予報と同じです。左上に時報が出るのもテレビの天気予報みたい。
今日の天気、明日の天気、週間予報について、それぞれ最高・最低気温、降水確率が見られます。
また、お洗濯指数・紫外線指数・花粉指数が見られる「くらしの天気」というものも。
自分の地域は最初に設定しますが、通常の天気予報と違う地名になっていることもあるので注意してください。
例えば、茨城県南部は普通「土浦」ですが、Wiiでは「つくば市」となっています(実際の気象台はつくば市にあるのでそっちが妥当とも言えますが・・・)。
また、気温を摂氏温度にするか華氏温度にするかも設定できます。
最高気温10度でも、華氏温度にすると50度になり、猛暑に早変わり。
雨の時は雨のサウンドが入ったりと、芸が細かい仕様になっています。

国内の天気

気象台があるところは全て網羅されています。
それが為に偏りがちなのも事実で、例えば岐阜県岐阜市高山市しかないのに対し、島根県は同じようなところに3カ所も。九州も異様に詳しいです。富士山頂とか河口湖とかも入っていたり。
各地の天気は地球儀上にプロットされていて、Wiiリモコンでぐりぐり動かすことができます。眺めていると地理の勉強になるかも。
ポケモン」で、GTSの日本地図が埋まっていくのを見てニヤニヤできる人には是非お勧め。

世界の天気

しかし、単に「便利だなあ」だけではテレビの天気予報で十分。インターネットだってもっと詳しい天気が見られるでしょう。
お天気チャンネル」最大の醍醐味は、「世界の天気が見られる」という無駄さ加減にあります。


ニューヨークとかパリとかそんなレベルではなく、中東の激戦区とか、アフリカの奥地とか、「どうやって調べてるんだろう?」というようなところまで完全網羅。
全部調べているわけではないですが、少なくとも各国の首都はプロットされているようです。


アンド・ラ・ラベリャ(フランスとスペインの国境にある無茶苦茶小さな国・アンドラ公国の首都)とか、ンジャメナ(アフリカ中北部・チャド共和国の首都)とか、生涯にわたって絶対に行かないような場所の天気を眺めるのはなかなか面白いです。
もし行くとしても、行くだけで十何時間もかかるようなところなのに、今日や明日の天気を知ったところで何の意味もないわけですからね。


世界の天気も同様に地球儀上にプロットされているわけですが、地球儀はいろいろいじることができます。
拡大・縮小はもちろんですが、なぜか傾きを変えることもできます。テレビでやってるような斜めから見た日本地図も再現可能。


さて、この「世界の天気」、任天堂が狙ってやってるとしか思えない裏技があります。お持ちの方は是非試してみてください。


まず、日本列島が全部見えるぐらいの大きさに地図を縮小します。
次に、地球儀を南太平洋の方まで持っていきましょう。
ニューギニア島(ポート・モレスビー)が見えたら、さらにちょっとずつ東の方に進んでいきます。
そうすると、ポート・ビラ(バヌアツ共和国の首都)という地名があるので、それを中心に持っていって、3段階ほど拡大させます。
ポート・ビラのすぐ南に、小さな島があると思うので、それを画面中心に持ってきて、最大まで拡大させてください。


・・・以上です。
任天堂と、天気データを提供しているウェザーニュース社はいったい何を考えてこんなことをしているのか。


総評としては、毎日Wiiを立ち上げるのならとても便利な機能ですし、便利だけではなくついついいじってしまう遊び心も満載という感じでした。
Wiiをお持ちなら、是非ネットに接続して、エベレスト山頂とかクアラルンプールとかスリジャヤワルダナプラコッテの天気を調べてみてください。