ゲゲゲの鬼太郎(第5期)

というわけで、今回はこいつについて語りましょう。
ざっと見たところでは、「ゲゲゲの鬼太郎」と現代風にアレンジせよと言われたらこうするだろうな、といった素直なリメイク。


もっとも話題にあがっているのは猫娘のデザイン変更。髪型がおかっぱからふつうのショートカットになったほか、4期(96年版)に比べると大人びた感じにされています。2話ではキャンギャル風の衣装でティッシュ配りをしている猫娘のカットが登場し、ファンの度肝を抜きました。
鬼太郎の方も髪型が短めのジャギーになっており、あか抜けたデザインに。しかしながら、シナリオ面では根暗な性格が強調されており、基本的には人間の味方だけれど妖怪世界に土足で踏み込む輩には容赦しない、というダークヒーローの側面を前面に出していくようです。
一番びっくりしたのが砂かけばばあ。目が真っ赤になり、一瞬ぎょっとする顔になっています。


鬼太郎役を高山みなみさん、ねずみ男役を高木渉さんがやっていますが、「名探偵コナン」ではそれぞれコナン・元太役をやっているので、その辺を知っている人からは「バババのバーロー」などと冗談で言われているようです(「バーロー」はコナンの口癖で、高山みなみさんが演じるキャラは総じてこう呼ばれる運命にあるようです)。
目玉の親父・砂かけばばあ・ぬりかべ役は4期から続投。一反木綿は第3期の八奈見乗児さんが復活(第4期は、ぬりかべ役の龍田直樹さんが二役でやっていました)。龍田直樹さんは代わりに子泣きじじいと二役に。
目玉の親父役・田の中勇さんは、第1期からずーっとこの役をやり続けており、実写映画版でもやっぱり目玉の親父役。この役を受け継ぐ人が今後出てくるのでしょうか?


OPテーマは毎度おなじみの「ゲゲゲの鬼太郎」。やはりというかなんというかジャズ風にアレンジされています。
EDテーマはなぜか長井秀和さんが歌っていますが、微妙な音のはずし加減がこのアニメにぴったりな気もしないでもないです。
OPアニメで、ぬりかべの奥さんと思わしきピンクのぬりかべが登場していますが、本編での登場が楽しみです。


シナリオはというと、妖怪横町が強調されている点と、猫娘ねずみ男が普通に人間社会にとけ込んでいる点が新鮮。従来は、妖怪ポストに投函された手紙を見て鬼太郎が出動するというのがおきまりのパターンでしたが、今回は少なくとも2話までで妖怪ポストは登場していません。人間の町で買い物をしたりバイトをしている猫娘が、妖怪出現の情報を聞きつけて鬼太郎に知らせに行くという風になっています。


敵の妖怪がなぜか異様に豪華。第1話は水虎で、第2話はがしゃどくろと、最終回と見まごうばかりの大盤振る舞い。
がしゃどくろなんて、日本の妖怪の中でも最強の部類なのに(現に、「忍者戦隊カクレンジャー」や「学校の怪談」(アニメ版)などではラスボス級の扱いでした)。


私の好きな妖怪は「小豆あらい」なのですが、今回は妖怪横町でおまんじゅうを売る役。ちょくちょく出てくるようなので、なかなか楽しみだったりします。