逆転裁判 蘇る逆転

GBA用ソフト「逆転裁判」が、ニンテンドーDSになって帰ってきました。
そんなわけで、早速やってみる・・・借り物ですけど。


GBA版を既にやっているので、新しく追加された第5話から。
ムジュンを指摘する楽しさと強烈なキャラクター、笑えるシナリオは健在です。
この第5話には、DSの新機能を利用したシステムが大量に盛り込まれているので、そこを重点的にレビュー。

3D証拠品

第5話では証拠品が立体(トゥーンシェイド)に。
タッチペンでぐるぐる回転させて、文字通り縦横無尽に調べまくれます。
靴底に付いた血痕やら、弁護士バッジの裏まできっちり作り込まれています。
「調べる」コマンドでの茜ちゃんとの漫才のような会話も健在。
証拠品一つにつき1〜2箇所しか調べられるポイントがないのが残念。


調べられるだけでなく、ぶっ壊れた証拠品を組み立てることも出来ます。
しかし、こういったものが苦手な私は、ちんたらやっていて電池が切れちゃいました。
明日充電器も借りないと。

音声認識

法廷パートでなるほどくんが連発する「異議あり!」「待った!」「くらえ!」などの雄叫びを自分で発することが可能というなんとも余計なお世話な機能。
尋問中、Yボタンを押すことで音声認識がONになり、そこでマイクに向かって「待った!」と叫ぶと証人を揺さぶることができます。
傍目に非常に恥ずかしいので、一つのおまけぐらいにとっておきましょう。
しかし、自分で叫んだあとになるほどくんの声で「異議あり!」と出るのでちょっと違和感があります。


私の声はどうも音声認識に向かないらしく、この手の機能はほとんど何回かやり直す羽目になります(「脳をきたえる大人のDSトレーニング」とか)。
「待った!」「くらえ!」はとおるのですが「異議あり!」だけは何回やってもできません。なまってるからか?


しかし、私が知りうる限りで3番目に恥ずかしいマイクの使い方です。
ちなみにナンバー1は「きみのためなら死ねる(マイクに向かって愛の告白をする)」、ナンバー2は「たけしの挑戦状(FC用ソフト。スナックで、2コンのマイクに向かって1曲歌わないと先に進めないところがある)」。


FCの2コンマイク時代は声であれば何でもよかったのですが(「ハドソンハドソン」とか「ドラミちゃーん」じゃなくて、「ワー」でよかった)、DSはちゃんと波形を認識します。
異議あり!」と言うべきシーンで「うっふーん」とか言っても通りません。
息を吹きかける場面でも、息の音じゃないと通りません。

ルミノール反応

洗い流された血痕を浮き出させる試薬ですが、なんでこんなものを弁護側が使わなきゃならんのだろう・・・?
それはともかく、薬を吹き付けて血痕を出す作業は結構面白いです。
中盤で、意外なところから鬼のように血痕が出てくるシーンがあります。

指紋検査

ルミノール反応の要領で指紋も出すことが出来るのですが、まだそこまでいってません。
銀色の粉を吹き付け、息を吹きかけると指紋が出てきます。

シナリオ

途中で電池が切れたので先に進んでいないのですが・・・。
とりあえず、今まで書かれていなかった「検察と警察の軋轢」が描かれているのが新鮮。


今まで、糸鋸刑事と御剣検事は非常に仲が良かったわけですが、実際には検察と警察は仲が悪いものなのだそうです。
理由は、証拠品や証言が違法なものであることがわかると、普通検察は警察に責任をなすりつけるからです。
逆転裁判」の検事達と違い、普通検察官が証拠を捏造したり証言を操作したりすることはありません。
そんなものはすぐバレるし、ばれたらその証拠は無効になるからです。
逆転裁判」では、違法に収集された証拠でも事実なら認められていましたが、実際にはたとえ事実であっても無効---いわば検察側の反則負けになります。
ですから、違法な証拠や証言は、普通は警察側の勇み足によって起こるものなのです。
そんなわけで、検察側としては変な証拠が出てきたのはこちらとしても心外であり、警察がまともな捜査をしなかったからであるということにしたいのでしょう。


しかし、今回は警察局長が出てきて、御剣検事をコテンパンにやりこめます。
今までの噂が再燃したことも考えると、彼が死にたがるのもやむを得ないのではないかなと思います。