国歌を聴いてみよう。

2006年はトリノオリンピックの年。そんなわけで、世界各国の国歌を聴くこともあろうかと思います。
本家の方で「国歌論」というのを連載していますが(調査不足で2回で終わってますが)、国歌からはその国の在り方や国民性を垣間見ることが出来ます。
是非今年は入場行進から見ていただきたいな、と。
トリノまで行って見てくるんだ、というブルジョワーな方、国歌斉唱(どの国でも)の際は起立・脱帽お忘れ無く。


そんなわけで、予習も兼ねて私の好きな国歌をいくつか挙げてみます。
口で言われたってわからん、という方はこちらで聞くことができます。

日本国"君が代"

一番手はもちろん我らが日本。どういう国歌かはいう間でもないでしょう。
「国歌論」でも触れていますが、「我が君は〜」という万葉集の歌が元になっていて、日本の国歌となる前も慶事では必ず吟じられるおめでたい歌だったのだそうです。
耳慣れない雅楽音階なので違和感のある人も多いかも知れません。
私もそうだったのですが、それはほとんどの「君が代」がオーケストラで演奏されているからです。
長野オリンピック雅楽による「君が代」が演奏されましたが、これぞ日本の国歌に相応しい、という素晴らしいものでした。
誰か、雅楽版「君が代」を普及させてください。

フランス共和国"La Marseillaise"

フランス革命のときの歌がそのまま国歌になっています。
フランスだけに華やかな行進曲。いかにもトリコロール。
血で血を洗う抗争の末に得た自由、ということで、歌詞が凄くおっかないです。
Qu'un sang impur abreuve nos sillons!(あの汚れた血を我らの畝に染み込ませよ!)とか。
リンク先のボーカル版は歌手までおっかない声なので、一度聴いてみましょう。フランス語ってrをこんな巻き舌で発音しましたっけ?

ロシア連邦

ロシア連邦になったばかりの時は別の曲だったのですが、最近プーチン大統領ソ連時代のものに戻しました(歌詞は大幅に変更されていますが)。
メロディーの美しさからソ連時代にも人気のあった国歌です。
広大な国・ロシアっぽくていいですね。

イスラエル国"Hatikvah"

タイトルは「希望」という意味なんだそうな。
国歌らしからぬもの悲しいメロディーは、2000年の間さまよいつづけたユダヤ人の歴史を象徴しているのかもしれません。