今週のチャンピオン

掲載作品の入れ替えが激しくなってきましたが、ふと気になって主人公の性別を見てみると・・・

  1. サナギさん
  2. 24のひとみ
  3. みつどもえ
  4. 人形師いろは
  5. 涅槃姫みどろ

5作品で主人公が女性です(赤字は新連載)。
来週は無敵看板娘が帰ってくるので合計6作品。少年誌では異例じゃないですか?
そんなわけで各作品を詳しく見ていきましょう。

サナギさん

巻頭カラー&2本立て! 最近掲載位置も上がってますし、4コママンガにもかかわらずここまでプッシュされるのも珍しいですね。 
実際それに見合うだけのおもしろさ。ギャグのキレや言葉の使い方が素晴らしく、独特の雰囲気を作り出しています。
あえて分類するなら理不尽系ですが、それだけにとどまらないマンガです。

24のひとみ

今週はひとみ先生がなぜかポニーテール&エプロンというおいしすぎる格好で登場。ギャグはいつも通りで、可もなく不可もなく。
淡々と会話だけで進行する作品なので、好き嫌いは分かれるかもしれません。
むしろ、おどろおどろしい背景を見て楽しむのもいいかも。

みつどもえ

新連載。小学校6年生の三つ子が学校で大暴れ、という内容で、前作「子供学級(どう見ても小学生にしか見えない女教師が学校で大暴れする話)」とかぶりまくっているのが気になります。その「子供学級」にしても、浦安とかぶりまくっていたわけで・・・。
絵柄はかわいらしいですし、別冊浦安の読み切りはおもしろかったので、次回以降に期待。
今週はというと、不謹慎すぎて不快感をもよおすのが気になります。特に最後のオチがなんか・・・。他になかったのでしょうか。
三女の性格がおもしろいので、次週は彼女に要注目か。

舞-乙HiME

殺されたはずのマシロ姫が大登場! しかもむちゃくちゃタカビーだぞ!
ホルマリン漬けのカプセルか何かに入っての登場だと思っていたので、生きてしゃべっているのは意外でした。
ずいぶん大仰な椅子に座っているなあと思ったら、後ろはお付きの人のシルエットだったみたいです。絶対あの人だよな。
前回どんな女性キャラよりも女らしいと思ったマシロくんが、マシロ姫と対峙しているときはちゃんと「女装した美少年」に見えるのは高評価。

人形師いろは

新連載2発目。人形師の美少女が主人公の怪奇もの。
・・・という設定からだいたい想像できるような中身ではありました。
しかし、だからといって使い古された感じを受けず、好感が持てます。
人形に魂を吹き込むシーンがあらゆる意味でやばすぎ。

イカ

不利や膠着状態を機転で切り抜けるという少年漫画の王道には、わかっていてもわくわくしてしまいますね。
それに加え、追いつめられていく女王の描写が秀逸。上昇無敗の彼女が敗北を喫すればいかなる仕打ちが待っているのかというだけでも来週が楽しみになります。
一般的な人気が伸び悩んでいるので、そっちの方でも心配。昆虫を知らなくても少年漫画ファンなら見ていて絶対おもしろいので、単行本1巻是非買ってみてください。

無敵看板娘

ついに来週、リニューアルして帰ってきます。その名も・・・
無敵看板娘N(ナパーム)
・・・すげえネーミングセンスだこと。タイトルロゴのNにあしらわれたファイヤーパターンがダサさをさらに強調しています。
「驚愕情報」もあるらしいので、今から楽しみ。


単行本16巻も発売されましたね。今回は第174話「走れ 命を賭けて」まで。
ということは、無印は17巻完結ということになりますね。
・・・というわけで改めて読んでみると、一度見たのに大爆笑。
教習所で読んでいたら変な顔をされました。
特におもしろかったのは、第166話「悪夢をください」、第171話「生まれたからには名前が欲しい」の2本。いずれもこの人お得意のルーティンギャグが光るエピソードです。
あとがきのイラストは、新旧おかみさん。第184話「親思う心に勝る親心」では可憐なドレス姿で大人気だった若い頃のおかみさん。1巻表紙折り返しも含めるとこれで3回目の登場となります。
本文では、めぐみと勘九郎(ニャー)の間に面倒な設定(めぐみが勘九郎は死んだと思いこんでいたこと)をいれてしまったことを悔いておられました。1ヶ月前の設定も忘れてしまう漫画家がいる中で、彼のときに卑屈に見えるほどに真摯な姿勢は素晴らしいと思いました。