教育学部は忙しい

基本的に、学者の本分とは「井の中の蛙大海を知らず されど空の深さを知る」です。
自分の専門分野をどこまでも深く掘り進んでいくことが求められるわけです。
しかし、教育学部は「広く浅く」の教養も求められます。子供に何でもかんでも教えなければいけないからです。
中学校時代体育が「2」であった私も、自分のことは棚に上げて逆上がりを教えなければいけません。楽器なんかほとんど弾けない私が「もみじ」をピアノで弾かなければいけません(現場では音楽担当の先生がいることがほとんどですが、それでも教員採用試験では必須。)。
美術は多少自信がありますが・・・うまい子には多分負けます。


そんなわけで、教育学部の専門科目は、「初等○○科教育法研究」だの「中等○○科内容研究」だので埋め尽くされます。さながら「パワーアップ版教養学部」。
俺の専門は倫理学だ! なんて叫んでも、子供は「学校の先生は何でも知ってる」と思いこんでいるわけですからねえ。