エキサイト トラック(Wii)

そんなわけで、こんなソフトをご紹介。
アップダウンの激しいオフロードコースをトラックで爆走する、痛快レースゲーム。


Wiiリモコンを横に持ち、右や左に傾けてハンドルを切ります。
類似のゲームと違い、リモコンのフェース面は上に向け、垂直方向に回します。
これが慣れていないと難しく、ついつい水平方向に回してしまって「ハンドルのききが悪いぞ?」と思ったりします(加速度センサーがその向きに対応していません)。
十字ボタンはブースト。猛烈な勢いで加速しますが、長い間押しているとエンジンがオーバーヒートします。
しかし、一発逆転のためにはオーバーヒートギリギリまで粘らないといけなかったり。
坂からジャンプしているときにブーストすると「ターボジャンプ」になります。
なんとトラックの癖に空を飛ぶ!車体をくるくる回したり、出現したリングをくぐったりと、「ウェーブレース」ばりの空中スタントも思いのまま。


しかし、このゲームにおいて、速さはさほど重要ではありません。
・・・というか、早くゴールに着くことがこのゲームの目的ではありません。
このゲームの目的は、いかにイカレた走りをするかにあるのです。


ゲーム中自機が行ったスタント要素に対して得点が入り、その得点が一定数を超えればノルマクリアとなります。
1位になれば50点が追加されるので、もちろん速さも大事ですが、逆に言うと50点しか入らないので、ノルマをクリアするならほかの部分で稼がなければなりません。
逆に、ノルマに達していればビリッケツでもクリアはできます。
そういう意味で、レースゲームというよりスタントゲームに近いといえます。


用意されているスタントは、大体以下のとおり。
各要素5点になると「スーパー」という特別なスタントになり、これを一定数累積することでトロフィーがもらえたりします。


ツリーラン・・・木に直撃するとクラッシュしますが、あえてぶつからないギリギリのところを走ると得点がもらえます。木が密集しているところを一気に駆け抜けると、スーパーツリーランが3つぐらいもらえることも。
ドリフト・・・ドリフトを長時間すると得点に。やり方は、リモコンをちょっと多めに傾けるだけなので、ハンドルのききづらい車を使えばとっても簡単。
ジャンプ・・・長時間ジャンプをすると得点になります。リングやエアスピンにもつながるのでこの要素は重要。
スマッシュ・・・他の車にぶつかるか、他の車にぶつかられるかすると得点になります。後ろからターボ状態で突っ込めば大体スーパースマッシュになるので、得点稼ぎにはうってつけ。たまに自分もクラッシュしますがご愛嬌。
リング/モーフアタック・・・ステージ上の仕掛けに触れると、地形が動いたりリングが出現したりします。出現したリングをくぐると「リング」、動いた地形に敵を巻き込むと「モーフアタック」になります。
エアスピン・・・ジャンプ中に十字ボタンと1ボタンを押し、リモコンを傾けることにより、車を水平に1回転させることができます。スーパーを取りたいだけなら3回転でいいのですが、このゲームは「俺ってすげえええ!」がコンセプトなので、3回といわずにぐりんぐりんまわして友達に自慢しましょう。7回転させる猛者も。
イスクラッシュ・・・ある意味このゲームの目玉。障害物や敵の車に思いっきりぶつかるとクラッシュしますが、派手にぶっ壊れるとなぜか得点がもらえます。クラッシュ時に2ボタンを連打するとブースト状態に。このゲームは、クラッシュやコースアウトがあまりデメリットにならないので、恐れずにガンガンぶっちぎりましょう。


以上のことを勘案すると、このゲームの楽しみ方は、「コースも順位もそっちのけで、周囲のものをブチ壊し、自分もブチ壊され、己の欲望のままにひたすら突っ走る」ことであると言っていいでしょう。
レースゲームは、なれないとちっとも速く走れませんし、1位を取ったやつしか面白くないしで初心者が敬遠しがちなジャンルです。
しかし、このゲームはヘタクソでも場合によっては逆転できますし、負けたとしても適当に突っ走るだけで面白いので「またやろう」という気にさせられます。


また、SDメモリーカードにMP3ファイルを入れることにより、好きな曲をBGMにすることもできます。
これがなかなか燃える! バリバリのハードロックで脳内麻薬を出しまくるのもいいですが、ミディアムテンポの曲もカーラジオみたいで楽しいです。演歌やアニソンで受けを狙うのもあり。
私の場合、本気で勝ちに行くときは布袋寅康やラルクで俺様気分を味わい、初心者コースで適当に流すときはチューブやホワイトベリーでドライブ気分を味わいます。
フィンランドステージでLoitumaの"Ievan Polkka"*1を流してフィンランド語で歌ってみたりという暴挙もあり。

*1:Bleach」の織姫がネギを振り回すFLASHで話題になったあの歌。元はフィンランド民謡で歌詞もフィンランド語だが、件のFLASHに使われている部分は4〜6番のスキャット部分だけなのであの部分に特別な意味があるわけではない。