ぷよぷよ通(VC-MD)

対戦型パズルゲームの金字塔にして、「ストⅡ」とともに90年代のゲーセンブームを支えたあのゲームがバーチャルコンソールで配信。


どんなゲームかについては説明の必要はないでしょう。
2つセットで降ってくる「ぷよ」を、4つくっつけて消していくという非常にシンプルなルールです。
連鎖を組むと相手に「おじゃまぷよ」を降らせて攻撃することができます。
「落ちてきたブロックを消す」というシステムを確立させたのが「テトリス」なら、「ぷよぷよ」は「敵の邪魔をする」というシステムを確立させ、対戦型落ちものパズルゲームの基礎を作ったというにふさわしいと言えるでしょう。


しかし、初代「ぷよぷよ」には、対戦が単調になりがちという弱点がありました。
とにかく高速でおじゃまぷよを送り込めば、相手は連鎖の土台をつぶされて反撃できなくなってしまうのです。
そういった弱点を克服し、対戦における戦略性を上げたのが、この「ぷよぷよ通」です。


新システムで大きなものが「相殺」と「全消し」。
「相殺」とは、自分の攻撃によって相手の攻撃を無効化できるシステムで、これにより、あわてて攻撃すると返り討ちにあうというリスクが生まれます。前作はとにかく速攻が基本戦略でしたが、今回は考え無しに小さな連鎖で攻撃すると、より大きな連鎖で相殺され、返り討ちにあいます。
そこで、小さな連鎖を仕掛けたあとで、むこうの反撃に耐えられる巨大連鎖をさらに仕掛ける必要があります。それに対して相手はより速く反撃できる体制を作り上げ、大連鎖に耐える・・・
・・・というわけで、相手のフィールドを見ながら動きを読み合う、高い戦略性のあるゲームが可能になりました。
フィールドのぷよを全部消すと「全消し」と呼ばれるボーナスになり、次に降らせるおじゃまぷよを30個余計に送れるようになります。
ねらって出せるものではありませんが、スタート時の組ぷよが同色の場合は注意が必要です。


実は自分の家のゲーム機で「ぷよぷよ」をやるのは初めてなので、私自身は階段積みもできないド素人。
最初のプレイでは「のみ」にボコボコにされました。


ちょうどいいところに細谷が来たので、やらせてみる。
「こいつ強いなあ・・・よし、俺んちで定番だったあの必殺技を試してみよう。」
いうが早いか、彼は高速でぷよを縦に積み上げ・・・
掃「・・・ってハーピー積みじゃねえかよ!」
細「何それ?」
掃「ほら、天使みたいな敵がいただろ? あれ。」
細「ああ、そういえばそんなのいたな。」
ちなみに、最後はカエル積みの洗礼*1をうけ、撃沈しました。

*1:右から3列をぷよで埋め尽くす積み方。ゲーム中「のほほ」というカエルのキャラが使ってくることからそう呼ばれる。フィーリング連鎖(偶然に頼った連鎖)をねらった積み方で、適当にそろえても結構大きな連鎖になるため、初心者はまずこいつに苦労させられる。