うごくメモ帳(DSiWare)

ニンテンドーDS内蔵のソフトに、「ピクトチャット」というのがあります。
DSのワイヤレス通信を使い、DS同士で絵を送り合うソフトなのですが、通信ができる距離にいるのなら直接話せばいいわけで、機械を使ってチャットする必然性はありません。そのため、発売当初から「なんだこりゃ?」「何に使うの?」と思われていました。
任天堂側の意図としては、ソフトがなくてもDSの機能を最低限体感できるソフトを同梱しておいたから、遊び方は自分たちで考えてね、ということだったのでしょう。
しかし、ライトユーザーの中にはこんなものがあること自体知らなかった、という人もいるのではないでしょうか。「スマブラX」ではステージにもなっているのに。

ゲーム性などないに等しいソフトですが、このソフトを使って小学生たちが「DS鬼ごっこ」なる遊びを考案したようです。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1147421.html
ゲーム性、ないなら作れホトトギス
おもちゃのトランシーバーで似たようなことをやった記憶がありますが、声が漏れないという点においてはさらに戦略性の高い遊びができそうではあります。
年寄りの愚痴として、「わしが子供の頃は原っぱで棒きれ一本で創造力を働かせて遊んだものだが、最近の子供はファミコンばかりやっているせいで創造力がない」というのがあります。さらに曰く、「遊ぼうにも空き地や公園がなくなった」と。
しかし、現代っ子も「ファミコン」と「狭い遊び場」を駆使して、「棒きれを振り回す遊び」を考案してしまったわけです。むしろ大人の方が紋切り型に子供を見すぎなのかもしれません。
問題なのは、その「棒きれ」が一万何千円もすることで、転んで壊したりしたら泣くに泣けません。任天堂のゲームはむちゃくちゃ頑丈にできていますが、それでもヒンジに逆の負荷をかけたりすれば無事ではすまないでしょう。

これ以外に、ある程度絵の描ける人にとっては格好の暇つぶしになるようで、コミケの順番待ちなどで遊ばれているようです。
一人で遊ぶことも可能で、何枚も絵を描けば、パラパラ漫画も作れます。
この機能に特化したのが、今回の「動くメモ帳」というわけです。

例によって「何に使うの?」という疑問が持ち上がるわけですが、何と今回、GIFアニメ形式でSDメモリーカードに保存することができます。
また、「はてな」との提携により、専用サイト「うごメモはてな」に投稿することができる!


うごメモはてなの場合、GIFでは保存できない音声データも思いのまま。世界一簡単な動画投稿サイトのできあがりというわけです。
こういう重要な発表をなぜに今頃。

私のDSはいまだに弁当箱なので、2代目はDSiにするつもりです。
タッチパネルが大きくなるというのはかなりの魅力です。画面がちょっとぐらい(縦横5mmずつ)大きくなっても大したことではありませんが、タッチパネルなら話は別です。「メテオス」など、「画面があとちょっと大きければ!」というソフトは結構ありますし。
DSLiteがあるなら今は必要ないでしょう。あとはソフト次第です。

さんざん「いらない」「性能が低い」と言われているカメラですが、これも「ポケットカメラ」の前例があるので、きっとおもしろい遊び方ができるでしょう。
ポケットカメラ」はむしろ性能の低さを逆手にとって遊ぶことができました。適当に撮った写真を何かに見立て、落書きやスタンプで加筆するというのは、あの性能でないとできない芸当でした。
十分に遊べる要素があれば極端な高画質はいらない、というのは「プリクラ」が証明しているわけで、その辺はあまり気にしていません。
重要なのは、それを生かしたソフトが出るかどうか。もしくは、ユーザーの誰かがおもしろい遊び方を思いつくか。これに尽きます。
後者は、早々と「おっぱいを揺らす」というネタを思いついた御仁がいます。
下らないにもほどがありますが、遊びというのはバカを大まじめにやってなんぼでしょう。

なお、「うごメモはてな」の画像をブログに貼り付けると、DSiがもらえるキャンペーンを実施中です。
今回の更新はほとんどそれが目的だったり。