駒大苫小牧の体罰事件、隠蔽工作多数

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050825-00000024-sph-spo
巨人の星」に始まる「苦しい思いをするほど体は鍛えられる」という神話はいまだに通用しているわけですな。
鍛えるためには苦しい思いをしなければなりませんが、その逆は成り立ちません。
そこをはき違えている御仁ははっきり言って運動部に関わらせちゃいかん。


とはいえ、甘やかせばいいというモノでもありません。
本人の健康状態や力量をわきまえた上で、可能であると思ったらビシバシ鍛えるべきです。


うちのチームの場合、プレイヤーを褒めて煽ててその気にさせるところから始めます。
別に甘やかしているわけではなく、全員が全員人前でフリーをしたらアガるレベルだからです。
そういう人らに「そこのコンボ遅い!」とか言っても萎縮して二度とフリーをやらなくなってしまうだけです。
もちろん自信がついてきたようならダメ出しはします。
(但し、本人が気にしている部分は言わない。本人が気づいていることを掘り返しても意味がないし、かえって自信を無くしてしまうためです。)


赤塚大二郎君たちの活躍を見ていると、千葉勢はかなり指導が行き届いているんだろうなという気はします。
・・・優秀なプレイヤーがいっぱいいるからなあ、あそこは。


何にしても、人にダメ出しをして上達させたいなら、気をつけるべきポイントは次の3つです。
1.本人が気にしていることを指摘しても意味がない。
2.本人が自信を失っている時にいろいろ言うのは逆効果。
3.失敗した罰という目的での体罰なんてもってのほか。


特に3。
私は「全ての暴力はダメ」なんていう気はないですが、
「失敗したらお仕置き」ということを刷り込んでしまうと、人間はその失敗を隠蔽したり、ズルをして誤魔化すようになってしまうのです。
尼崎で起きたJR脱線事故は、「日勤教育」とは名ばかりのイジメ大会を逃れるためにスピードを出しすぎて起こった事故でした。


このように、本人が上達する上で不利益になると判断した場合に限り厳しく対処する、というのがよい指導なのではないかと思います。
厳しければよい先生だとか、優しいからよい先生だなんていうのはウソです。
厳しさも優しさも、その状況に合ってなきゃ意味がない。