EJ続き

予選で醜態を晒し、精根尽き果てたKAMONを待ち受ける更なる試練、そして熱き友情、新たなる決意とは!?
・・・てなところで終わってたんでしたっけ? 
違いますか。失礼しました。

真っ白に燃え尽きた

フリーが終わった時点でそりゃあ最下位は当然と思っていましたけれども。
こうやって紙に書いて出されると嫌でもその現実と向き合わなければならなくなります。
今年はレベルが高かっただのジャッジの傾向が変わったかもしれないだの、そんな言い訳ができるレベルの点数ではありませんでした。
買ってきたカツ丼を食べかけで結果を見に行ったのですが、とても残りを平らげる気力は有りませんでした。ごめんなさいブタさん。ごめんなさい農家の皆さん。


今まで気づかなかった3日分の疲れがどっと吹き出し、いつも散漫な注意力が更に散漫になって、言葉は支離滅裂になるわ、腰に下げているヨーヨーをなくしたと思って必死に鞄の中を漁るわ、2A練習中の人にぶつかりそうになるわ。
いつも、前に言ったことを忘れて同じ事を何度も言うクセがあるのですが、このときはそれに拍車がかかっていたかも知れません。


それから席に戻り、愛用のFAST401kをボーっと見てました。
1週間ちょっとしか使っていないのに、早くもホコリまみれになり、塗装がはげ、傷が付き、一部がえぐれてグラインドをやると痛い、レスポンスが削れてダイヤルをかなり締めないとスカりまくる。
そんなになるまで練習したのに。
チームヤンマーニのリーダーとかいって、なんだよこのザマは。


横を見ると、いつものメンバーがやはり座ってカツ丼を食っています。
もしかしたら食い終わっていたかも知れません。
「・・・ゴメンね。足りないリーダーで。」
「いや、カモちゃんはよくやってるよ。
 そんな泣き言をいうなんてカモちゃんらしくないよ。」
(かなりうろ覚え。もっとクることを言っていたんだけど思い出せない。誰が言ったかも思い出せん)
その一言で立ち直ったわけではありませんが、少なくともいつまでも落ち込んでいたらこいつらに気を遣わせるだけだ、と思い直しました。
・・・しかし注意力散漫な頭でそれを実行できるほど私は出来た人間ではありませんでした。
私を差し置いて決勝に進出してしまう人たちが忌々しい。
ああくそ、帰っちゃおうかな、なんて思っているうちに、ついに決勝がスタートしてしまいました。

だからヨーヨーはやめられない

しかし、そんな愚痴も吹き飛んでしまうほど、決勝戦は衝撃的でした。
安定感のある千葉軍団、いつも通り美しいフリーを見せる沼上さん。
予選で「綺麗なフリーだな」と思っていたコバヤシ君。決勝でもふわりふわりとした動きが印象的でした。
そして、もう言われ尽くしているでしょうが、宮村宗純君。
流れるようなトリックと熱いパフォーマンス、意表を突く見せ方。


気がつけば、彼らに惜しみのない歓声と拍手を送っていました。
・・・本当に惜しみ有りません。誰かが何かやる度に「オオオー!」を連発していたと思います。ビデオになんか耳障りな声が聞こえていたらごめんなさい。


単純と言われればあえてその通りだと答えましょう。
しかし、やっぱり私はヨーヨーがやりたい。
彼らのように人をアツクさせてみたい。
今までの疲れがウソのように吹き飛んだ・・・というのは言い過ぎですが、
少なくともまた次回までヨーヨーを頑張りたい、とは思えるようになってきました。


ヨーヨーで負った傷をヨーヨーで癒す。
なんかどこかの格闘漫画みたいになってしまいましたが、
これだからヨーヨーはやめられない。


ともあれ、皆さん、忌々しいなんて言ってごめんなさい。
アツイ演技をありがとう。

最強伝説フジハハ

ふと藤田母の腰を見ると、シリウス(スペルが間違ってたけど)っぽいキャップのヨーヨーが目にとまりました。
・・・しかしよく見るとオレンジのミニモ。
もちろん、ロングスリーパー大会で使うやつです。


前回田中貴康君に次いで2位と大健闘を見せた彼女、今回の結果は・・・?
ご存じの通り。彼を破り14分近いスリープで優勝。
もはや「最強主婦」ではなく「最強主婦」と呼んだ方がいいでしょう。
・・・なんか「美女で野獣」みたいでアレですけど。


終わってからコツをいろいろ聞いたんですが・・・。もちろん内緒。
今までヨーヨー界で常識とされていたことをちょっと覆す発言が存在したことだけを言うにとどめます。
まあ、それを真似して14分回せる程甘くないですが。


私もF401kで挑んだのですが、1分も経たず撃沈。駄目だこりゃ。


もうちょっと続きます。