ぴったん、たんた、もじぴったん♪

「ことばのパズル もじぴったん」最大の特徴は、不可思議な歌詞が耳に残る音楽たち。中でも、メインテーマ「ふたりのもじぴったん」は名曲として名高く、多くのリミックス版が出ています。


ふたりのもじぴったん」の名曲たる所以は、やはりその神懸かり的な押韻にあるといえるでしょう。
日本語で韻を踏むのがいかに大変かはラップなどをやっている人ならおわかりになると思いますが、この曲はそれを一文節ごとにワンフレーズ丸ごとやってしまうのがすごいところ。
しかも、3フレーズ目に脚韻から頭韻に切り替えるという芸の細かさ。
それでいて、ちゃんと1番2番ともに意味のある歌詞になっているわけで、まさしく言葉を扱うゲームにふさわしい歌と言えます。


PS2版もいい曲ですが、PSP版で登場したリミックス版はもっといい曲になっています。どこか機械的だったPS2版に比べると、曲調がフレンチ風になり、歌声もかわいらしく変更されました。


ネットでのブレイクは「ゼノサーガ」(PS2)のおまけディスクに収録されていた替え歌からで(「もじぴったん」の部分が「ぜのぴったん」になっている)、最近では「THE IDOLM@STER」(AC/Xbox360)に登場するアイドル・高槻やよいがカバーしたバージョンが某所で大人気となっています*1


というわけで、日本語に関しては相当強い「もじぴったん」ですが、反面英語は苦手のようです。
「わーずわーずの魔法」「ベッドタイムパズラー」は全英語歌詞ですが、歌詞をよく見ると素人目にもわかるEngrish*2ぶり。好きな曲だけに、もうちょっとひねって欲しかったなあと思います。


・・・が、以上はすべてプレステ版の話で、DS版では「ふたりのもじぴったん」以外すべてインストになっています。また、収録曲も16曲(ジングルなども含めて)と大幅に減らされてしまいました。
辞書が死ぬほど容量を食うので仕方がないといえばないのかもしれませんが。

*1:歌詞こそ「もじぴったん」ですが、転調や途中の合いの手などはオリジナル版よりも「ぜのぴったん」に近いものになっています。

*2:日本人が使う変な英語を皮肉っていう言葉。日本人にはlとrの区別がつかないことを揶揄している。