コミックスゾーン(VC-MD)

メガドライバーの間では伝説のソフトとして名高く、ROM版は今でも数万円の高値で取り引きされることもあるという、末期メガドライブの名作・・・なんだそうです。
セガバーチャルコンソールのサイトを見て面白そうだと思ったのでダウンロードしてみましたが、期待通りのおもしろさ。


舞台はニューヨーク。アメコミ漫画家である主人公が、自ら描いた悪役の手によって漫画の世界に引きずり込まれてしまいます。元の世界に戻るべく、敵を倒しながらコマからコマへと渡り歩いていきます。


アメコミそのままの世界観と、メガドライブならではのどぎつい配色が、異様な雰囲気を作り出しています。漫画家なのにムキムキな主人公、どろどろしていて気色悪い悪役、ボディビルをやっているようにしか見えないヒロイン・・・。「タートルズ」とか「スパイダーマン」とか大好きなので、こういうのツボです。
アクション方式は、いわゆるファイナルファイト形式。
1つのコマの中で、一定数敵を倒すと、次のコマに進めます。
漫画のコマなので、上に行くか下に行くかによってちょっとだけ展開が変わったりします。コマによっては敵ごと枠線をぶっ飛ばして先に進むところも。
会話は全て吹き出し。オプションで英語にすることも可能。
戦っている最中に敵に話しかけられることもあり、なかなか笑えます。


殴るボタンはyボタン(MDのAボタンに相当)ですが、十字ボタンやジャンプボタンと組み合わせることで様々な技を繰り出すことができます。
笑えるのが、背景を引っぺがして紙飛行機を作る技。唯一の飛び道具であり、威力も高いですが、体力を消耗します。


世界観は何かと楽しいですが・・・難しい!
何が難しいって、このヒトは攻撃するたびに体力を消耗していくのです。
壁をぶっ壊さなきゃいけないのに体力がなかったりすると、悲惨です。
私の場合、紙飛行機を作る体力がなくて扇風機の前で立ち往生してしまいました。
さらに、セーブ機能がなく、コンティニューも2回しかきかないので、昨今のぬるいアクションゲームに馴れた身としては非常に厳しい。


よくできたソフトではあるので、ゆっくりと攻略していこうと思います。